平成30年 9月 定例会(09月13日) 質問1 河川水難事故の防止対策について

 平成20年(2008年)7月28日,神戸市灘区の都賀川では,活発化した前線の影響により流域で降った局所的な集中豪雨により,川の水位が10分間に1.34mも急上昇したため,16人が相次いで流され、11人は消防団員などによって救助されたものの,小学生2人、保育園児1人を含む5人が死亡するという痛ましい事故が発生しました。
   この事故を教訓として兵庫県では県下66河川に,事故防止の看板を設置すると共に,大雨注意報や警報が発表された場合にサイレンや赤色灯によって川原にいる人に注意を促すといった取り組みが行われました。国土交通省は、平成21年7月に「河川水難事故防止に関する取組み代表事例集」を発行しました。工夫している看板の事例として,兵庫県の事例も加えて全国での14事例が紹介されています。加えて,啓発についても事例が出されています。        兵庫県の事例です。 都賀川のものです。顔段への誘導

               因みに、これは回転灯です。芦屋川に数個、設置されています。
 私は、芦屋川にも同様の対策が取られていることを,目にはしていましたが,一つ一つ丁寧に見てはいませんでした。このところ台風による増水が続いていますので,想定外の水難事故に対応できるようになっているのかどうかの検証をしてみました。そこで気づいたことがいくつかあります。

〇西宮土木事務所が管轄している地域では,高水敷護岸に,階段までの距離が矢印と共に記された階段に誘導するための看板が設置されています。

業平橋の西すぐの写真 看板と全景

   この矢印の方向についてですが,確かに近い階段という意味での誘導としては正解です。しかし、高水敷を水が流れ始めている場合の判断として、下流に向かって逃げる方が水圧にあらがわないという意味で動きやすく、安全です。そしてさらに護岸に沿って下れば,一番緩い水流を移動することができますので,より安全になります。

そういう意味で、問題になる箇所があります。

         左岸:公光橋の北側 ← 上流に向かっての矢印

公光橋の南側 → 下流に向かっての矢印

ここは、橋の幅だけの差で上流向き,下流向きに変わっていますが、先ほど指摘させていただいたように安全という意味ではどうでしょうか。

〇国道43号線以南の尼崎港管理事務所の管轄地域では、高水敷護岸だけでなく、低水敷護岸にも設置してあります。
 津波注意の看板近くには、特殊護岸のパラペットもあることや、飛び石で対岸に渡って行けるような水に親しむ工夫がされていることから、低水敷き護岸にも階段の位置を示す矢印看板が設置されていることは,子どもを川から遠ざけるのではなく,川で安全に遊んでもらうことを意識したものだと考えています。

これは、高水敷護岸に設置されている看板です。啓発看板2種類

橋の下の雨宿りは危険というもの   

          川で遊んでいるときに雨が降って来た時の注意看板です。

どちらも見えにくいような気がします。

             階段の方向を示す看板です。

低水敷護岸にも、このように設置されています。又、対岸にも同じように設置されています。
1. そこで、啓発を兼ねた注意喚起の看板の設置については,西宮土木事務所と尼崎港管理事務所と芦屋市との間で協議されていると思いますので、 芦屋市がどのように関わられていたのか、又、看板設置後の管理について,芦屋市はどのように関わっておられるのかをお伺いすると共に、設置方法の相違について確認のため、お伺いいたします。 

次に、
2. 西宮土木事務所および尼崎港管理事務所管轄の両方で、区間に設置してある啓発看板が,先ほど見ていただいたように、 かなり汚れていることもあり、効果について疑わしくなっていると思いますので、これについてのお考えをお伺いします。 

           橋の中に移動させて設置しても良いのでは
           ないかと考える右岸にある啓発看板です。

これについても、くたびれてきています。

次に、河川事故とは関係がないのですが、河川敷利用についてマナーを呼びかける大きな看板が何枚か殆ど読み取れない状況で設置されています。

明らかに新たに小さめの看板を作り
設置されています(右上黄色の〇印)

すでに 役目を終えていると思われる看板の是非について当事者間で再検討し,新しい看板の枚数に不足があれば増やすなどの改善を求めたいと思いますので、お考えをお伺いいたします。  

 又、低水敷護岸の看板の効果を考えると、看板を隠す草の存在に注意を払う必要があります。これまで生き物の生息等の観点から,芦屋川全域での草刈りマニュアルを継続していただいていますが、この看板の存在理由を含めて検討し直す必要があると思い至りました。

看板を隠しているのはツルヨシです。

芦屋川から撤去してしまいたいツルヨシの撤去に取り組むことが,問題解決にダイレクトにつながります。費用面での問題もありますが、特に秋の芦屋川の秋の風物詩である荻(オギ)の保全に注意しながら、最盛期を迎えると素晴らしい風景になり芦屋の自然が保たれている証明にもなります。

これが芦屋川の秋の風物詩のオギで、ススキではありません。

  草刈り時期及び、草刈り方法については,有識者の協力を得て改善する必要があると考え及びました。お考えをお伺いいたします。 

 続いて、看板に書いてある距離が、間違っているのではないか?と思われる看板が1件ありました。阪神電鉄の線路の下です。

 50~60mくらいではないかと思います。この距離については、確かめていただけるでしょうか,お伺いいたします。 

芦屋川では、今のところ,川が増水した時に様子を見に行き流されたという事故は在りませんが,報道では,比較的よく耳にします。台風20号では、ツルヨシのために西側を流れる水が遮断され、業平橋の右岸東の低水護岸を超えて、高水敷を水が迂回して流れていました。
最悪のことを考えますと、 高水敷護岸に沿ってロープを設置することが考えられますが、お考えをお伺いいたします。 

3. 河川水難事故防止のために、 学校や地域社会においてどのような啓発をされておられるのか、現状の取組みについてお伺いいたします。 

◆市長答弁

芦屋川の芦屋川の水難事故防止啓発看板は,県下一律の方法で設置され、看板の劣化度合いや避難誘導看板効果について県が再点検しておりますが、本市においては,県との協議により表示内容等について要望しております。
 高水敷護岸へのロープ設置は,必要性や安全性について県と協議してまいります。
 河川敷利用のマナー等の啓発看板は、劣化等必要に応じて取り換えているところです。